
南紀白浜のビーチと言えばどこを思い浮かべますか?
ほとんどの方が知名度のある「白良浜」をイメージするのではないでしょうか。
実際は、白浜には白良浜以外にもビーチが5ヶ所(海水浴場は4ヶ所)あり、それぞれ個性的で素晴らしい海なんですよ。
お好みにあわせて訪れることができるように、個々の海辺の特長と周辺の観光スポットを詳しく解説します。
白浜を存分に楽しんでもらうために、掲載基準は「海も観光も同時に楽しめるビーチ」としています。
ですので、白浜の中心から少し離れた場所にある椿海水浴場は今回未掲載としました。
白浜を代表する海水浴場「白良浜」
関西で最も有名な海水浴場のひとつ「白良浜」。
三段壁や円月島などの景勝地が近く、また多くのホテルや飲食店が白良浜を囲むように展開しているので、まさに白浜観光の中心と言えます。
そのため白浜の観光めぐりを考える時は、白良浜を場所の基準にすると計画が立てやすいですよ。

白良浜は小石がほとんど混ざっていないサラサラの砂が特長です。
遠浅で磯の少ない海水浴場なので、小さなお子さん連れのファミリーでも安心です。
全長約650mの白い砂浜がずっと続く様子は本当にきれいなので、一度は訪れて欲しいビーチですね。

ただ、人気の海水浴場なので、夏のシーズン中は砂浜が人で埋もれてしまいます。
人混みが苦手な方は他のビーチも検討しましょう。
白良浜周辺で見ておきたい観光スポット
白良浜周辺にあるおすすめの観光スポットです。
熊野三所神社

白良浜海水浴場の北側にある神社。
正面入り口にあたる写真の鳥居は南紀白浜の外湯温泉を目的別におすすめで紹介した「松乃湯」温泉の近くにあります。
白良荘グランドホテル裏からも入ることができるので、白良浜から訪れる場合はこちらの方が便利です。

熊野三所(本宮・速玉・那智)を祀っていて、毎年地元有志による獅子舞奉納がおこなわれるなど地域に親しまれています。

小規模な神社ですが本堂の裏手には白浜唯一の原生林が茂っていて、白良浜の近くとは思えない静謐感があり心が落ち着きます。
白良浜の喧騒に少し疲れたなと感じたら、こちらに足を運んでみてください。
観光スポットが多い「臨海」
「臨海」は白良浜から白浜温泉線を1km程北上した先にあるビーチ。
救命設備がないので海水浴はできませんが、周辺に観光スポットが多いのが特長です。

基本的には穏やかな海で、スキューバダイビングなどのマリンスポーツを楽しむことができます。
海水浴はできませんが、徒歩圏内に観光スポットが多いので散策向きのビーチです。
臨海周辺で見ておきたい観光スポット
臨海の周辺は観光スポットがたくさんあります。
海中を見ることができるグラスボートや水族館など生き物や自然に親しむことができるものが多いので、特にお子さん連れにおすすめです。
グラスボート(白浜海底観光船)

臨海湾から発着している海底観光船。船底がガラスになっていて海中を覗けるようになっています。
少しスキューバダイビング気分を味わって見たい方や、小さな子ども達には良いと思います。
円月島

南紀白浜の名勝として三段壁と並んで有名な円月島は臨海沖にあります。
中心に丸い穴が空いた形の島はかなりのインパクト。

円月島に空いた丸い穴に夕日が入る有名なシチュエーション。
この感動的なシーンは下の地図あたりで見ることができます。
季節や時刻によって夕日の位置が違うので付近を移動しながらベストなロケーションを探しましょう。
もうひとつ、この円月島の面白い見方をご紹介します。
臨海の東に「番所山公園」という国立自然公園があります。
この公園には展望スポットがあり、円月島を横から眺めることができるんです。
円月島の珍しい角度と高台から望む美しい海景色は最高ですよ。
京都大学 白浜水族館

京都大学が運営する水族館で、白浜の海水生物を展示しています。

この水族館、ぼくが子供の頃は照明が薄暗くて大きなクジラの骨が展示されていました。
「なにか怪しい研究でもしてるんじゃないだろうか」とドキドキしながら見て回ったものですが、現在は改修されて明るいイメージの水族館に様変わりしています。

魚の種類も結構多くて、こんな可愛い魚もいれば大型の魚類もいます。
夏のシーズン中は餌やり体験を開催していたりと子供ウケは良いと思いますので、ファミリー向けスポットとしてもおすすめできます。
料金 | 大人 600円 小人 200円 |
営業時間 | 午前9:00~午後5:00(入館は午後4:30まで) |
休館日 | 無休 |
住所 | 和歌山県西牟婁郡白浜町 459 |
電話 | 0739-42-3515 |
変化のある地形が楽しめる「臨海浦」
臨海の裏側にある小さな海水浴場が「臨海浦」です。この付近は海食台といわれる波に削られてできた磯が多く、魚の観察なども楽しめます。

磯だけではなく砂浜もあります。

海岸の端にはこのような磯があり色んな魚が泳いでいるので、海水浴よりもシュノーケリングや簡単な素潜りが楽しいビーチです。
水中メガネがあれば魚や磯の観察ができるので、臨海浦を存分に楽しめます。
臨海浦海水浴場に行く時には水中メガネを持っていきましょう。
子供の頃はここが一番大好きなビーチでした。
都会在住で自然に親しむ機会がない方はぜひ臨海浦を訪れてください。本当に楽しいですよ。
ただ、他の海水浴場と比べて地形が複雑で水深も深いところがあるので、小さいお子さんは注意が必要です。
「臨海」の観光スポットをまわった後、徒歩で臨海浦に移動してビーチを楽しむといった自然満喫ルートが最高です。
白良浜を小さくしたようなビーチ「江津良浜」
臨海浦海水浴場を東に進むと見えてくるのが「江津良浜」海水浴場です。

海岸の大部分は砂浜で、白良浜を小さくしたようなビーチです。
端には波止場があり、海の透明度は高く澄んでいます。

ところどころ岩場や磯があります。
白良浜と臨海浦を組み合わせたような海水浴場ですね。
白良浜から距離があり目立った観光スポットもないので、シーズン中でも海水浴客は少なめです。
夏場の白良浜は本当に混雑するので、人混みが苦手な方はこちらのビーチがおすすめです。臨海浦ほどのワイルドさはないですが、磯遊びも楽しめますよ。
まとめ
- 白良浜は万人受けするがシーズン中は混雑する
- 臨海は海水浴はできないが観光スポットが多い
- 臨海浦は魚の観察なども楽しめる磯場のあるビーチ
- 江津良浜は白良浜と臨海浦を合わせたような静かな海水浴場